二階堂正宏

一こま漫画集。おもしろい。どれもこれもおもしろい。ただおもしろいとしか言えない。

これが大手の出版社から出ていないというのを知ると、日本漫画の未来が真っ暗に見えて仕方がない。

そう思わせる本である。二階堂プロダクションから出版。頼まれたら何部でも刷りますとのこと。

みんな頼もう！

二階堂プロダクション　「幸福論」（写真の本は、二階堂先生から頂きました。ありがとうございます。）

時代物ナンセンスギャグ漫画。

二階堂正宏の魅力はキャラのかわいさと、そのキャラの残酷さ。

そんな残酷なことよくやるわ、と思いながらもかわいさで笑ってしまう。

朝日ソノラマ　サンコミックス「足軽さん物語」

人喰い人種をネタにした四コマ漫画集。

おもしろい。日本人がどんどん喰われる。喰われるからおもしろいんじゃなくて、喰われるときの日本人がおもしろい。人喰い人種の喰い方がおもしろい。

作品の中で、もうすぐ喰われる日本人は申し訳なさそうにしている。作品の中で、もうすぐ喰われるのに日本人はやり返そうとしない。人喰い人種に怒られて逆に謝ったりしている。

やっぱりおもしろい。でも、もう出版されることはないだろう。

しかめっ面する人もいるだろうが、大人なら何が良いか悪いかなんてわかるはず。

あなたは大人ですか？

双葉社　チキンブックス「人喰い」