松本零士

舞台は、昼間でも地上には日が当らないほどの、超高層ビルが立ち並ぶ未来都市。そんな都市に生まれた主人公「足立昇」は、地下居住区に住む美女「ミライ」と出会う。

「死ぬ間際の母に花を見せたい」と願う「ミライ」のために、主人公は花を求めて日の当る上の世界へと行くが、、、。

読み終わった瞬間、そのタイトルの意味がわかる。

どうしようもなく寂しい話だが、ただ一つの救いは、主人公の人間らしさが失われていないということだ。

朝日ソノラマ　サンコミックス「パニックワールド」（全１巻）収録
朝日ソノラマ　ソノラマ漫画文庫「パニックワールド」（全１巻）収録

（画像は文庫版）

主人公「星野鉄郎」が謎の美女「メーテル」と銀河鉄道９９９に乗って宇宙を旅をする。アンドロメダを目指し、各星々で様々な人びとの生活や自然のに触れ、成長していく大長編。１９７７年連載開始。

宇宙は限りなく広いが、松本零士はそれを描くことが出来る数少ない作家だ。それは彼自身が宇宙であるからで、その宇宙の大きさに魅了される読者は彼の宇宙を知り尽くしたくなる。

「９９９」の登場キャラは他の松本作品「キャプテンハーロック」「クイーンエメラルダス」「男おいどん」等に登場するキャラと相関関係を持っている。

この関係の全ての答えは「トチロー2　わが青春のハーロック」という作品で理解出来るらしいがまだ見たことはない。

現在小学館ビッグゴールドにて続編を描いている。

少年画報社（全１８巻）、小学館ビッグコミックスゴールド（継続中）