横山隆一

明治42年5月17日高知県生まれ。昭和7年に結成された「漫画集団」の創設者の一人。
代表作「フクちゃん」「おんぶおばけ」他大多数。

百馬鹿

人のバカさ加減を風刺したヒトコマ漫画集。

「手近の恋に落ちるバカ」「心温まるバカ」などなど作品ごとに「～なバカ」というタイトルがついている。

これだけたくさんの「バカ」が書ける横山隆一の人間観察力はすごい。

これを読んでて自分のことだと、思い当たってしまう「バカ」はいるはず。

小学館文庫「百馬鹿」

2002年04月！
ついに念願の復刻。やっぱりおもしろかった！こういうくせのない表現力豊かな物を漫画界の中心に置けたらと思います。馬鹿を描いた一こま漫画集で、絵を見てうふふ、文を見てえへへ、もっかい絵を見てわはは、と言う具合に、次々読み進むうち自然と気がゆるんでしまいます。重要な事は本を閉じた時の余韻で、ここに作家と読者の会話があると思えてなりません。優れた作品ほど、そういう会話が一杯できて楽しいです。

実業之日本社「百馬鹿傑作選＋フクちゃん」

人造首相

ある科学者がロボットを作った。しかしそのロボットは横暴な性格で、首相に立候補するとのたまう。その後ロボットはどうなるのか？ナンセンス漫画の傑作。

四コマ漫画のようなぺースで、トントンと話が流れていく。そして最後の最後、100コマ目で風刺の利いた見事なオチへたどり着く。

これって100コマ漫画・・・？

筑摩書房「現代漫画１　横山隆一集」収録